『本屋大賞2014』(本の雑誌社) 先日、2015年の「本屋大賞」候補作10作が決まった。全国の書店員が「自分の店で売りたい・薦めたい本」に投票して選ばれる同賞は、「売り場からベストセラーをつくる」をモットーに04年からスタート。今では芥川賞や直木賞を抑え、「売り上げに最も影響を与える賞」(出版関係者)とまでいわれている。 「本屋大賞は設立当初、『博士の愛した数式』(小川洋子、新潮社)や『夜のピクニック』(恩田陸、同)など、隠れた名作を見いだしたことで注目度を上げてきました。普段、あまり本を買わない層へも訴求力が高く、受賞作の映画化も多い。“本屋大賞候補作”と帯に入れるだけで売り上げが伸びるため、今ではノミネートされた途端に各作品、重版が決まるほどです」(同) そんな影響力の高さゆえ、各出版社は毎年、裏で「血みどろの集票合戦」を繰り広げているのだとか。大手書店チェーンのトップを招いた接待か
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