グローバリズムの時代となり、インターネットをはじめとする情報ネットワークで世界中が結びつけられ、偶有性が避けられない時代。このような時代に日本が適応し、再び輝きを取り戻すためには、「脱藩」精神を持つことが避けられない。 日本人が「脱藩」精神を発揮する上で、阻害要因になっていることはいくつかある。実際、日本人の多くは、「脱藩」からほど遠い生活を送ってきたし、今も送っている。 やっかいなのは、それらのことの多くが、明示的なルールにも、言語にもできないということである。無意識のうちに日本人の多くが従っている暗黙のルールがある。 そして、そのことに、日本人である私たちは、なかなか気付かないのである。 意思決定のプロセスや、システムの在り方を議論する際に、しばしば「マインドセット」という言葉が使われる。ある組織やグループに属する人々がさまざまなことを評価したり、行動の選択をするにあたって暗黙のうちに