米Red Herringが京都で7月23日から2日間開催した「Red Herring 2007 Insights Japan」にて、ソニーの前会長兼グループ最高経営責任者(CEO)で、コンサルティング会社クオンタムリープの代表取締役を務める出井伸之氏が7月24日に登壇し、Red Herring会長兼発行人Alex Vieux氏によるインタビューに応じた。その内容はソニーのCEO職を退いてから感じることから、日本の起業環境の問題点、起業家たちへのアドバイスにいたるまで多岐に及んだ。インタビューはすべて英語で行われた。 ――Vieux氏:とても大きな企業から、1人1人のスキルは高いけれども規模は小さいという特徴をもった企業に移られて8カ月が経ちますね。この間に学んだことを教えてください。 出井氏:大企業はマインドセットを変えることで、生産性を大きく向上させられるということです。 例えばハリウッ