オール電化の平間史恵さん宅。電気料金が大幅に上がり、蓄熱暖房機を止めてエアコンで寒さをしのいでいる=米沢市城西1丁目 電気代の値上げは事前に周知されていたものの、実際に今冬(12月分)の請求書が届くと、あまりの高さに驚きの声が上がっている。県内のオール電化住宅では請求額が前年の約2倍の10万円を超えたケースもあり、住民は「このままでは来月分は払えない」と話す。東北電力によると、国の激変緩和策は次回(1月分)請求から適用されるが、十分な支援とは言いがたいようだ。 東北電力の電力単価は昨年と変わっていない。にもかかわらず、家庭の負担が増えた最大の要因は何か。燃料費の変動を料金に反映する「燃料費調整額」の上限が昨年12月請求分から、自由料金で撤廃されたためだ。自由料金とは電力会社が提案するプランで、オール電化住宅の多くが加入する。1月の燃料費調整額は前年同月比で1キロワット時当たり12.59円増