年がら年中、バキの最大トーナメントのことばかりを考えている。 例えばあの一回戦の組み合わせが一人ずつ入れ替わったらどうなるだろう。もしスペックやドリアンやアライJrやオリバや武蔵(素手)が参戦したらどうなるだろう。もし刃牙とジャック・ハンマーがいなかったらどうなるだろう。柴千春、渋川剛気には相性勝ちワンチャンあるのでは!? われわれはなぜトーナメント展開にこれほど心惹かれるのでしょうか。個性豊かな出場者達、先の読めない展開、勝ち上がりという有無を言わさぬ決着方式、そして様々なハプニング。 漫画『グラップラー刃牙』の最大トーナメント編はその一つの到達点であり、以降の歴史の転換点だとわたしは確信しており、最近でも例えばケンガンアシュラやはぐれアイドル地獄変、喧嘩稼業など、おそらくはその影響を大なり小なり受けたであろう魅力的な作品が次々と生み出されています。 そして、小説、それもファンタジー小説