「住宅ローン控除」と「iDeCo(イデコ)」は、どちらも減税につながる制度です。併用することで減税額アップが期待できますが、注意も必要です。場合によっては節税効果が薄れてしまうケースもあるためです。 税額控除と所得控除の違いや仕組み、上限額などを理解したうえで上手に活用する方法について考えてみましょう。 まずは、「住宅ローン控除」と「iDeCo」の節税の仕組みを整理しておきましょう。 住宅ローンを組むと利用できるのが、住宅ローン控除です。 例えば、2021年に新築の一般住宅を購入して居住した場合は、年末の住宅ローン残高(上限4,000万円)に対し、10年間は1%、11~13年目は「年末残高×1%」か「建物価格×2%÷3年」の低い方の額が所得税から引かれて戻ってきます※。 所得税から引ききれなかった場合は、住民税から年上限13万6,500円まで引くことができます。 ※2022年の税制改正によ