■ もう少し涼しくなっているはずであるけれども、どうしたものか。 各種世論調査の結果は、小沢一郎に対する忌避感情が半端でないことを示している。 雪斎は、小沢一郎という政治家を全然、評価していない。 過去二十年、日本の政治は、彼を中心に回った。 だが、その二十年は、「失われた20年」となった。 小泉純一郎執政期は、小沢一郎が実質上、沈黙していた時期であった。 この時期の終盤は、漸く「デフレ脱却」がささやかれた。 小沢一郎が黙ってくれていた方が、日本のためになった一つの事例であろう。 石破茂自民党政調会長も、「小沢氏の影響力は徹底して排除する」ことを説いている。 彼も、自民党脱党、新生党、新進党、自民党復党という軌跡をたどった。 雪斎も、「永田町」で、石破氏と同じ風景を観ていた。 一時期、雪斎は、小沢一郎新進党代表・愛知和男政審会長という体制だった折、愛知政審会長の「参謀」役だった。 だから、