鹿児島市内の県立高校で昨年12月、別の生徒の財布を盗んだと疑われた当時3年の男子生徒に対し、教諭が「無実を証明するには脱ぐしかない」と促してパンツ1枚の下着姿にさせていたことが20日、県教育委員会への取材で分かった。 県教委によると、昨年12月9日、教室内で現金約1万5千円が入った生徒の財布がなくなり、同じクラスの男子生徒のかばんから現金が抜き取られた財布が見つかった。 担任ら教諭3人が生徒指導室でこの男子生徒に事情を聴いたが、盗難への関与を否定。現金を隠していないかを調べるため、上着やシャツ、ズボンを脱ぐよう促し、男子生徒も従った。 男子生徒の母親から学校に苦情があり、校長と教頭、3人の教諭が「行き過ぎた指導だった」と謝罪したという。