【モスクワ=遠藤良介】ロシア下院(定数450)で7日、日本が第二次大戦の降伏文書に署名した9月2日を新たな記念日に制定する法案が賛成350で可決された。すでに政府の支持は得られており、近く大統領の署名を経て発効するとみられる。従来の対独戦勝記念日(5月9日)に加えて“対日戦勝記念日”を設け、旧ソ連による対日参戦や北方領土の占拠を正当化するのが狙いだ。 法案は「軍の名誉と記念日法」を修正し、9月2日を「第二次大戦終結の日」とする内容。下院のザワルジン防衛委員長らが2日に提出し、スピード採決された。国営イタル・タス通信によると、同委員長は新記念日について「祖国と連合国の責務に身をささげた同胞に関する記憶の印だ」と説明している。 国営ロシア通信は与党・統一ロシアの有力議員、サブリン氏の話として、「ソ連軍は極東で日本の関東軍を粉砕、中国東北部と北朝鮮、南サハリン(樺太)とクリール諸島(日本の北方四