日本企業が持つ「C級性」の魔力 書評『C級さらりーまん講座』 2001年2月12日[日経ビジネス]より --(注)この書評が日経ビジネスに掲載されたときには『C級さらりーまん講座』の中の紹介作品も転載されていましたが、本Webサイトでは転載していません。-- 2000年11月に出版された最新刊「馬耳東風編」を含めて全7巻。1990年代に書き続けられた「4コマ漫画」1036編と、横にそっと添えられた「1コマ漫画」56編。計4200コマ。私はこの書評を書くために、世紀をまたいで、何度も何度もこの4200コマを読み、米シリコンバレーから日本のことを考えていた。抱腹絶倒、少し哀しく、そして懐かしい気持ちで胸がいっぱいになった。 最新刊の帯は「この本の中にあなたも居る」。私も同感。だからこそ、この本にはこれからの日本を考える材料がふんだんに含まれている。 まずは最新刊「馬耳東風編」の「決定」という作