Windows Vistaがリリースされて3週間が経過した。すでに本誌の読者の多くが何らかの形で入手したり、利用されているのではないだろうか。本連載でも、3回にわたりインストール、そしてインストール後の作業などについて取り上げてきた。それに関してはバックナンバーを参照いただくとして、ここでは別の視点からVistaについて取り上げていきたいと思う。 筆者が考えるVistaの本当の魅力は、新しいプログラミングモデルなのだが、Microsoftがそれを採用した背景には、今Microsoftが直面している脅威に対する対抗策という事情がある。だが、今のMicrosoftのVistaマーケティングでは、どちらかと言えばWindows XPに比べて新しい機能をアピールすることに主眼が置かれており、本当の魅力をアピールすることができてない。 そこには、今のMicrosoftが抱えるジレンマが透けて見える。