8月1日から筑摩書房がにamazon Kindleストア、楽天koboイーブックストアで電子書籍を配信し始めた。 まだ電子化されたものは少ないが、これから筑摩書房の名著たちが電子書籍で読めるようになるのは楽しみだ。 ちくまの電子書籍:筑摩書房 Kindleストアでのラインナップはこちら。楽天は・・・まあ、いいだろ。 筑摩書房:Kindleストア 外山滋比古『思考の整理学』とか、網野善彦『日本の歴史をよみなおす』とか、益田勝美『火山列島の思想』 とか、名著が並んでいるが、今回紹介するのは、阿部謹也『ハーメルンの笛吹き男―伝説とその世界』である。 歴史学は、書かれたものをもとに過去を考える学問である。書かれたものといっても、その信憑性が重要になるので、日記や正史に比べて、物語や伝説、説話の類は資料的価値の低いものとなる。 たしかに、説話や伝説は史実そのものではない。史実をもとにしていても、なん