いつかはお別れする日が来るとわかってはいたけれど、 いつもの眼差しそのままのお写真に、 いいようのない寂しさが募る。 あの美しい満月の夜、 座主祝(ざす いわい)さんは、 96歳の生涯を終えられた。 静かに眠るように逝かれたそうです。 3年前に先立たれた優しいご主人の元へ。 「祝」は、また女の子か~という周囲の声に対して、 お父上が名付けられたというめでたいお名前ですが、 「私はどうでもいいわい、の〈いわい〉や~」 それが、初めてお目にかかった時の自己紹介。 教師を退職された後、 婦人会活動、ボランティア活動にと、 熱心に取り組んでこられた女性リーダーは、 私にはいつも優しかった。 「なんであんたと友だちになったんやろねぇ」 と、年の差を笑いながらよくおっしゃった。 いつも好奇心いっぱいの方だった。 図書館の『ひと言・人・こと』が読めるようになるからと、 石川高専開催のパソコン講座にお誘い