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ブックマーク / hitokoto2020.hatenablog.com (6)

  • 座主さんとの思い出 - 小さな図書館のものがたり

    いつかはお別れする日が来るとわかってはいたけれど、 いつもの眼差しそのままのお写真に、 いいようのない寂しさが募る。 あの美しい満月の夜、 座主祝(ざす いわい)さんは、 96歳の生涯を終えられた。 静かに眠るように逝かれたそうです。 3年前に先立たれた優しいご主人の元へ。 「祝」は、また女の子か~という周囲の声に対して、 お父上が名付けられたというめでたいお名前ですが、 「私はどうでもいいわい、の〈いわい〉や~」 それが、初めてお目にかかった時の自己紹介。 教師を退職された後、 婦人会活動、ボランティア活動にと、 熱心に取り組んでこられた女性リーダーは、 私にはいつも優しかった。 「なんであんたと友だちになったんやろねぇ」 と、年の差を笑いながらよくおっしゃった。 いつも好奇心いっぱいの方だった。 図書館の『ひと言・人・こと』が読めるようになるからと、 石川高専開催のパソコン講座にお誘い

    座主さんとの思い出 - 小さな図書館のものがたり
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    specific 2021/09/28
  • 《雑木林のパンやさん》のものがたり - 小さな図書館のものがたり

    章子さんは魔女さん! もちろん、素敵な魔女さん。 息子さんのマー君とのこと、これまでのこと、 いつか書こうと思ってるって伺っていたので、 いつかな~と心待ちにしていたら、 とつぜんマー君が旅立たれ、どんなに驚いたことか。 そして、その日から一ヵ月たって、 『雑木林のパンやさんのものがたり』は、 ひっそりと始まっていたのですね。 今日、ようやく気づいたのです。 マー君との日々を、 ゆっくり辿りながら、 章子さんが紡ぐものがたりは、 深く、あたたかく、心に沁みます。 私の知らなかった物語のドアが、 少しずつ開かれていくのを、 ワクワクしながら見つめています。 ベッポのとりくみさん、 マー君のママさん、 ブログの開設、ほんとうに嬉しいです。 図書館仕事に関わったおかげで、 こうして、章子さんたちに出逢えました。

    《雑木林のパンやさん》のものがたり - 小さな図書館のものがたり
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    specific 2021/09/28
  • お地蔵さまが大好きな版画家 - 小さな図書館のものがたり

    ふと思いたって、、、というより、 かなりプレッシャーになっていた諸々の整理、 涼しくなってきたこともあって、 気合を入れて取り掛かった。 とにかく、積み重ねたままの資料や書籍、 友人、知人、家族からの手紙類、 保管、居場所を明らかにしよう。 さて、封書を開いて読みなおしてみると、 だいじなことなのに、 すっかり忘れてしまっていることも結構あって、 自分の記憶の頼りなさにがっかりしたり、 友人たちの温かさに浸ったり、横道にそれたりで、 こんな調子では、なかなか計画通りにはかどらない。 * * * ふっと目に入ったのは、 『私には夢がある~谷内正遠木版画集~』(芸艸堂/2000) お地蔵さんや、古里の風景、ほっとする言葉たちが登場する。 「おかげさんで」 「きのう きょう あした ほのぼのといきる」 「のんびり のんびり」 「一人じゃないよ 風もあるし 光もあるよ」 「ふと気がついてみたら 

    お地蔵さまが大好きな版画家 - 小さな図書館のものがたり
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    specific 2021/09/19
  • TTCとTTK - 小さな図書館のものがたり

    津幡町テニス協会は頭文字のTTK、 国枝さんが練習を始めた(公財)吉田記念テニスセンターはTTC、 一文字違いというのもなにかのご縁でしょうか。 2008年、2012年、2018年、 ヴァン・ヴェール(仏語で緑の風)大会の遠征記録、 担当役員が腕をふるってまとめてくださって、 HPにしっかりUPされています。(夫も私もみんな、若い…) 協会の仲間たちが、TTC遠征を楽しみにしている大きな理由は、 吉田理事長夫にお目にかかれること、お話を伺うこと。 2018年8月18日に開催した津幡町テニス協会創立40周年記念行事は、 吉田宗弘・和子夫をお迎えして講演会、 10年前の企画に続く《テニスメッセージ2》でした。 広く声をかけ、県内各地のテニス愛好者、ジュニア、保護者、 テニスには無縁の方たちも大勢参加しました。 * * * トレーニングセンターは「みなさんの気持ちが集まる所」、 その必要性を

    TTCとTTK - 小さな図書館のものがたり
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    specific 2021/09/09
  • Rの思い出 - 小さな図書館のものがたり

    この一年余り、目の当たりにした香港、ミャンマーの惨状。 市民たちの自由は残酷な形で奪われていった。 武器も持たずに抵抗し、世界にあれほど訴え、 助けを求めていたのに… 心痛むことが、世の中にはなんと多いことだろう。 *** そして、アフガニスタン。 これからどうなっていくのだろう。 国外逃亡をめざし、空港に人々が押し寄せる。 中村哲さんが一生を捧げ、 平和のために命を懸けた国が 混乱の最中にある。 女性たちは、子どもたちは大丈夫だろうか。 * * * 10年前、北欧のとある駅で娘と待ち合わせした時、 大学で一緒に勉強しているRを紹介してもらった。 11月の冷たい雨の日だった。 その国での資格を得るために、 一緒に学んでいる外国人の学生は他にも数人いて、 娘は最年長だった。年下のアフガニスタン人のRとは 互いに助け合い、頑張りあい、心が通じあうらしく、 家から離れて寮暮らしをしている娘から、

    Rの思い出 - 小さな図書館のものがたり
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    specific 2021/08/18
  • 五輪が終わって思うこと - 小さな図書館のものがたり

    コロナ下で強行開催された第32回オリンピック。 アスリートたちの夢の舞台を純粋には喜べなかった。 五輪の「請求書」は、国民である私たちに回ってくる。 《政権には、このツケをを払ってもらわなければならない。 政治家に責任をとらせる責任は私たち国民にある》 〈AERA〉にあった上野千鶴子さんの主張に、 私はまったく同感である。 * * * 「あくことなき好奇心と、社会の不公正に対する怒り」に 突き動かされ、女性学のパイオニアとなったという上野さん。 激烈な競争を勝ち抜いた新入生を前に、 二年前、東京大学入学式で型破りな(単なるお祝いではない) 祝辞を述べられ、大きなニュースとなったのは記憶に新しい。 ~ ~ ~ フェミニズム思想とは、 弱者が弱者のままで尊重されることを求める思想だと説く。 がんばれば報われると思ってここまで来たかもしれないが、 世の中には、がんばっても報われないひと、 がんば

    五輪が終わって思うこと - 小さな図書館のものがたり
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    specific 2021/08/14
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