福知山市猪崎、市動物園で飼育されているアライグマのランちゃんは、1日の大半を屋外の飼育場にある上り棒の上で生活している。高い場所での生活に慣れ、職員らが頭上のランちゃんめがけて餌を投げると、うまくキャッチする業も身につけた。来園者たちは頭上の姿同様に、その離れ業に感心している。 ランちゃんは現在3歳で、以前サルが入れられていた囲いの中で生活。2年前の夏から囲いの真ん中に設けられた高さ約3mの上り棒に上がるようになった。上での生活に慣れたその年の12月に、上にいたランちゃんが雪のため下りることができなくなり、3日間棒の上で餌を取らずに“滞在”。その際、職員が何とか空腹のランちゃんに餌を与えるため、何度か上に放り投げるうちに、両手でキャッチする業を身につけた。 ランちゃんは1日の6時間ほど下にいるが、それ以外の時間はずっと上にいて、今では来園者の投げる餌もうまく受け、園の人気者となっている。