アフリカゾウのカップルとして、広島市安佐北区の市安佐動物公園が園では初の繁殖を目指していたタカ(雄・20歳)とメイ(雌・12歳)が、遺伝子解析の結果、サバンナゾウとマルミミゾウという別種だと分かった。 同園はカップリングを諦め、タカの新しい“花嫁”探しを開始。群馬サファリパーク(群馬県富岡市)から17日、2頭の出産経験があるサバンナゾウのアイ(雌・29歳)を迎えることになった。 従来、アフリカゾウは単一種とされてきたが、太い湾曲した牙と角張った耳を持つ大型のサバンナゾウと、小柄で耳が丸いマルミミゾウに分類されるとの説が数年前から浮上。昨年、米ハーバード大などの研究チームが遺伝子解析で明らかにし、有力な説となった。 安佐動物公園のメイは密猟によって両親を失い、アフリカ西部・ブルキナファソで保護された後、2000年に1歳で来園。やんちゃな性格で人気者になり、成長に伴って、タカとのカップリング候