▼ リーピング ヒラリー・スワンク主演の宗教ホラー映画。 タイトルは聖書で重要な意味を持つ言葉「刈り入れ」を意味し、題材は出エジプト記の10の災い、舞台はアメリカ南部の田舎町、と日本人に向かない要素がこれでもかとばかりに揃っている。これではもう「イナゴ少女、現る」(日本でのキャッチコピー)とでも宣伝しておくほかないだろう。 主人公は、元宣教師だがある事件をきっかけに信仰を捨て奇跡現象の科学的解明に打ち込むようになった科学者。あるとき南部の田舎町ヘイヴンで、川の水が血の色に染まるなどの奇妙な現象が連続。信仰の厚い町の人々は、町外れのあばら屋に住む少女が悪魔主義者で、すべての災厄の元凶だと信じているという。主人公は現象の謎を解くためにヘイヴンに向かうのだが……。 ファンダメンタリストにサタニストと、宗教大国アメリカの一端がかいまみられる映画(「悪魔崇拝カルトによる幼児虐待」はアメリカにはびこる