デジカメも年末商戦は惨敗――。08年11月のデジタルカメラ生産・出荷は、コンパクト、一眼レフともに前年同月実績を大幅に割り込む、ショッキングな結果となった。 カメラ映像機器工業会(CIPA)がまとめた同月の総出荷金額は、コンパクトタイプが前年同月比18.4%減の1426億円、一眼レフタイプが同25.1%減の395億円となった。このうち金融危機の震源地である北米は、コンパクトが前年同月比37.3%減の354億円、一眼レフが同28%減の123億円と急落している。 デジカメ各社は、10月頃から年末商戦向け戦略製品を精力的に作り始めていたものの、11月になって販売にいきなりブレーキが掛かった。デジカメ用シャッターで世界シェア1位の日本電産コパル・井澤茂社長は「10月まではデジカメ業界は本当に好調だった。11月10日を過ぎて、デジカメ各社の在庫調整がドーンと始まった」と証言する。 特に驚くのは