スルガ銀行(静岡県沼津市)のシェアハウス投資向け融資で多くの不正があった問題で、融資を受けた物件オーナーに、Jリーグの選手や元選手が少なくとも約10人含まれていることがわかった。シェアハウス投資は不動産業者のずさんな計画で破綻(はたん)し、多額の借金を抱え「試合に集中できなかった」という選手もいる。 複数の選手から相談を受ける加藤博太郎弁護士によると、元日本代表を含む現役選手や元選手ら約10人がシェアハウスに投資し、スルガ銀から融資を受けた。日本サッカー協会に登録して選手の契約や移籍交渉を担う「仲介人」が勧誘したという。不動産業者は「仲介人に紹介手数料を払った」と話しているという。 ある選手は朝日新聞の取材に「信頼する仲介人から『今後のためになる』と誘われた」と明かした。今年初めに事業の破綻が鮮明になり、その頃は「試合に集中できなかった」とも語った。他の会社員らのオーナーと同様、選手の融資