幻となった「100万人」登録 2020年6月20日、トランプの再選キャンペーンチームは、若いオンラインユーザーから手痛いしっぺ返しを受けた。 その日、トランプ陣営は、コロナウイルスが猛威を奮い始めた3月以降中止していた「ラリー=選挙集会」をオクラホマ州タルサで再開した。もっとも、開催地であるオクラホマ州は、ここに来て新規の感染者数が増えている南部の「レッド・ステイト(=共和党優勢州)」の一つであり、そのため、ラリーの開催計画が公表された直後から、感染拡大を懸念しラリーの取りやめを求める声も高まっていた。そのような訴えに対して、トランプ陣営は、コロナウイルスについてはすでに脅威は去ったという見解を示し、ラリー参加への登録を促していた。 開催の直前、再選キャンペーンを統括するブラッド・パスカルは、100万人の登録があったと豪語していた。だが、蓋を開けてみれば集まったのは6500人ほどにすぎず、