難病のALS(筋萎縮性側索硬化症)の女性患者(51)から依頼を受け、薬物を投与した嘱託殺人の疑いで医師2人が逮捕された事件。当初、「安楽死」の是非を問う事件とみられていたのが、ここにきて「医師免許制度」への疑念にも波及してきた。逮捕された山本直樹容疑者(43)に、医師免許を不正取得していた疑いが浮上しているのだ。 【写真】白い革張りの椅子に座る黒の医療用スクラブを着た大久保愉一氏 「山本容疑者は、海外の大学の医学部を卒業したとして、2010年に医師国家試験を受験、合格している。しかし、今回の事件の捜査の中で、警察が卒業したとされる海外の大学に照会したところ、卒業の事実が確認できなかった。厚労省も調査に乗り出しているという。 一緒に逮捕された大久保愉一容疑者(42)は厚労省で医系技官として働いた経歴があり、山本容疑者が受験する直前の2008~2009年には、医師国家試験に関わる部署で試験専門
「私は林さんとも、“先生”ともツイッターのダイレクトメッセージでやり取りしていました。いま思えば、今回の事件に繋がる内容もありましたね……」 複雑な胸中を明かすのは、“くらんけ”というユーザー名で、ツイッターでの発信を続ける20代の女性だ。 彼女の語る“先生”とは、7月23日に京都府警が嘱託殺人容疑で逮捕した大久保愉一(よしかず)容疑者(42)。共犯の山本直樹容疑者(43)を伴って、ALS患者の林優里さん(51)を殺害したとされる。 昨年10月末、大久保容疑者はくらんけさんにこんなメッセージを送っていた。 〈〇〇氏(林さんのユーザーネーム)はご存じですか?〉〈以下極秘でお願いします〉〈わたしのツイをみて、人生に終止符を打ってほしいと〉〈近々〇〇氏の家にいくことになりました〉 そして、 〈とにかく魂だけでも救ってきますわ〉 林さんが実際に命を落としたのは、それから1カ月後のことだった――。
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く