8月3日、東京・専修大学神田キャンパスにおいて、日本フェミニスト経済学会(JAFFE)2024年度大会が行なわれた。共通論題「フェミニスト経済学とエコロジー:人間と環境のウェルビーイング(注)を模索する」を中心に、幅広い領域の研究者が集い、活発な議論がかわされた。 JAFFEは、経済学や経済諸問題に関してフェミニズム・ジェンダー視点からの探求を前進させる目的で08年に創設された。主流とされる経済学が前提とする人間観そのものがジェンダーバイアスを含んでいるという視点に基づき、伝統的経済学を批判的に検証し、経済学を再構築しようとする試みである。「フェミニスト経済学とエコロジー」は、経済のシステムが成立するために不可欠でありながら見過ごされてきた女性の労働に加えて、システムの外部に無尽蔵にあるものとみなされてきた自然環境に着目するものだ。 ここでいう「見過ごす」「みなす」の主語はいずれも男性中心
誕生したばかりの女性国会議員27人が婦人議員クラブを結成。立っているのが加藤シヅエ氏=1946年4月25日撮影 立教大学大学院社会デザイン研究科客員教授の稲葉剛氏は毎日新聞政治プレミアに寄稿した。 【写真】加藤シヅエ氏が出席した民法研究会 ◇ ◇ ◇ ◇ 「そんな当たり前のことを、わざわざ法律で規定することを国民はどう感じるのかねえ」 NHKの連続テレビ小説「虎に翼」では、戦後の民法改正をめぐる議論が克明に描かれ、民法730条に「直系血族及び同居の親族は、互いに扶(たす)け合わなければならない」との扶養義務規定が盛り込まれたことについて、登場人物の一人、司法省の民法調査室主任が同僚たちに疑問を呈する場面があった(6月7日放映の第50話)。 ドラマのストーリーは、「家」制度の廃止に踏み切った民法改正の過程において、牧野英一ら保守派の法学者の主張に押し切られる形で、民法730条や877条に親族
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