【パリ時事】フランスで難病の男性が薬物投与による「積極的な安楽死」の容認をマクロン大統領に求めたが認められず、「死ぬ権利」をめぐる議論が再燃している。 仏メディアには「男性の意思を尊重すべきだ」と訴える市民の声が多いが、慎重な議論を呼び掛ける医師らの声もある。 男性は、東部ディジョン在住のアラン・コック氏(57)。仏紙フィガロによれば、23歳の時、血管の壁が徐々に失われる難病であることが分かった。意識ははっきりしているものの、「耐え難い極度の痛み」があり、自宅で治療を受けながら寝たきり生活を送っていた。 現行法では致死薬投与などの「積極的な安楽死」は禁止されている。一方、回復の見込みがなく余命が短い場合にだけ、患者の希望に基づき、鎮痛剤で苦痛を取り除きつつ延命措置を停止する処置は容認されている。 仏メディアによれば、コック氏は「余命が短い」とは判断されず、昏睡(こんすい)状態に陥る強力な鎮
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