精神科病院に入院しながら新型コロナウイルスの感染が確認された1012人の患者のうち、6割以上がコロナ治療のための転院ができなかったことが日本精神科病院協会(日精協、東京都港区)の調査で判明した。精神疾患の患者対応は難しいとのイメージから、一般病院が受け入れを拒否する傾向があるという。転院できずに死亡した患者もおり、専門家は十分な治療を受けられないままコロナ死が増えることを懸念する。 日精協は全国の会員病院1192病院にアンケートを実施し、524病院から回答を得た。その結果、昨年3月から今年1月までにコロナ陽性者となった入院患者は1012人いたことが判明。精神科では本格的なコロナ治療を受けにくいため転院が必要となるが、陽性者のうち「転院できなかった」のは62・4%(631人)に上り、「転院できた」のは37・6%(381人)だった。
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く