福祉の現場でも顧客が理不尽な要求をする「カスタマーハラスメント(カスハラ)」が表面化してきた。長野県内の福祉事業所でも、施設の利用者から理不尽な要求や威圧的な言動を日常的に受け、契約を打ち切った事例がある。関係者はやむを得ない判断だったと振り返る一方、割り切れない葛藤の念も抱いている。 【写真】カスハラ対策を強めている長野県内の施設 職員を自室に閉じ込め… 南信地方の障害者施設に2019年、車いすが欠かせない50代の男性が入所した。頬に当てるひげそりの加減など、職員の介助に「違う」と高圧的に注意する。トイレで車いすを止める位置も細かく指示し、床に印を付けて工夫した職員にも叱責(しっせき)を続けた。自室に職員を2時間閉じ込めて説教を繰り返す日もあり、施設の業務は滞った。 他の利用者から「怖い」 職員離職の事態に 他の利用者から「怖い」との声が漏れ出し、中堅の職員1人が離職した。施設は居住地を
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く