時はコロナ禍。「思いやりワクチン」と題して、テレビやネットなどさまざまな媒体で接種が推奨された。日本小児科学会は子への接種を躊躇する保護者に対して「子どもたちにも是非ワクチンを受けさせてあげてください!」とうたうほど、子どもへのワクチン接種も当然という風潮が高まった。疑う余地もない状況の中、ワクチンが原因かどうかは分からないが、接種後に何年も苦しんでいる少女たちがいる。副反応の疑いのある実態について紹介する。(加藤有里子) 政府や行政から「思いやりワクチン」が推奨される中、2021年10月半ばに接種したのはBさんの中学1年(当時)の娘。Bさんは「同級生など周りで接種者が多く、『思いやりワクチン』としてうたわれていたので何の疑いもなく接種させた」と話す。 翌朝、娘が「苦しい」と訴えたものの、平熱だったので登校させた。しかし、すぐに早退し、自宅に帰ってきた娘は、「息ができない。寒い。足の裏が氷
新型コロナウイルスの感染症法上の扱いが5類に移行して丸1年が経った。介護施設では、感染防止と規制の緩和のバランスを見極めながら入所者の生活を守っている。5類移行から1年後の介護施設の対応の変化について施設を取材した。 【画像】新型コロナ5類移行から1年… 介護施設の“対応”に変化は?施設を取材 5類移行から1年…“面会の場”に変化は?新潟県見附市にある特別養護老人ホーム「ケアガーデン新幸」。 面会をする場の光景は、5類に移行したばかりの1年前とあまり変わらず、今も家族との面会はマスクをした上でパーティションを隔てて行われていると藤井文恵施設長は話す。 「まだまだ施設の中の罹患もあったり、職員もそうだが、面会いただいた方も帰ってから熱が出て陽性だったという話を聞くと、なかなか自由な面会に踏み切ることが施設としてもできない。それまで歩けていた方が1週間寝ると、私たちは元気に回復するが、高齢者は
新型コロナウイルスの流行で負担がさらに増した――。子育てと家族の介護が重なる「ダブルケア」の実態をソニー生命保険(東京)が調べたところ、大学生以下の子を持つ経験者の3割がこう答えたことが明らかになった。同社は25日、詳細な結果をホームページで公表する。 【図でわかる】ダブルケア、1日の流れはこうなる 3年間に及んだ新型コロナ禍は、子どもの通学や介護サービスが感染拡大のたびに停止。普段よりも重い負担が家庭に集中し、ダブルケアを担う人が苦境に陥っていたことを裏付けた初の全国調査とみられる。 調査は2023年10月、子育てと介護の両立に直面もしくは経験した30~59歳の男女1000人を対象にインターネットで実施。ダブルケア研究の第一人者として知られる横浜国立大の相馬直子教授と英ブリストル大の山下順子上級講師が監修した。 対象者のうち855人が、新型コロナの流行期にダブルケアを経験したと回答した。
COVID-19蔓延下の面会制限で入院療養への影響,患者・家族のニーズの把握は重要である.産業医科大学病院 緩和ケアセンターに紹介された担がん患者,家族(以下,患者家族),当該患者のプライマリーナース(以下,PNs.)を対象とし,無記名自記式の質問紙調査を行った.統計解析にはEZRを用い,p<0.05を有意差ありとした.患者31例(男性9例,女性22例,年齢中央値65歳(30~85歳)),患者家族25例,PNs.26例の回答を得た.「面会制限があることで気持ちが落ち込むことがあるか」という質問では患者よりも有意に患者家族への影響が強かった(p<0.05).面会手段に関しては患者と比較して患者家族は直接面会を希望する傾向にあった(p<0.05).面会制限の影響は患者よりも患者家族に大きく,面会制限下では家族ケア・サポートがより重要であると考えられた.
※この内容は、患者と家族のプライバシーが守られるようにフィクションにしてあります。 言葉のない、手も握れない親子の別れ 私が勤務している病院でその方とは出会いました。私より年下の40代の男性の方でした。普段私が診療する高齢者と違い、その肌と目には身体が生きよう生きようとする力を感じました。 しかし腹部にできたがんのため食事は食べられなくなり、その身体は痩せ細っていました。そして、さらに脳の中に転移したがんのために、頭の痛みや吐き気が続いていました。 私は緩和ケアの医師として彼に関わり治療をしました。いくらか症状は軽くなりましたが、病室で彼はいつもひとりぼっちでした。私が雑談しようとしても、知り合ってからの時間がなさ過ぎて、医療上必要なやりとりで終わってしまいます。とても心をケアするどころではありませんでした。 私は長年緩和ケアに関わってきました。麻薬を含む薬で、苦痛は軽くすることができるよ
「日本では好き嫌いや快不快の問題が、容易に良い悪いの問題に変換される傾向がある」と指摘する、感染症専門医の岩田健太郎・神戸大学教授。「自分の好き嫌いは、果たして公共に適用できる類いの価値の問題なのか、個人的な好みでしかないのかはしっかり吟味しなければならない」と語る。 (『中央公論』2023年12月号より) コロナ下で迫られた「価値の交換」 健康や病気について考える時、いや、生活のあらゆる側面で、「価値の交換」を意識して判断することが重要だと私は考えている。 例えば、新型コロナウイルスが世界的に広まり、ご高齢の方、特に80歳以上の方の死亡リスクが非常に高かった2020年ごろの状況を思い出してもらいたい。まだワクチンもなく、先の見えない中で、私たちは、高齢者の生命という「価値」と、行動制限によって失われる「価値」のどちらを取るかという価値の交換の議論を迫られた。 結果としてアメリカでは100
宇都宮市で新型コロナウィルスの治療に年365日体制で対応してきた「インターパーク倉持呼吸器内科クリニック」の倉持仁院長が11月、東京都心部にもクリニックを開く。「その時々で、必要と思うことに取り組んできた」と語る倉持院長。 筆者は、院長と同じ1972年生まれ。院長の発言は炎上することもあるが、筆者はむしろ院長の地域コミュニティでの取り組みや、クリニックの働き手支援に関心を持っている。また、院長はTwitterや著書でコロナ戦記を記してきた。筆者も、2020年に子育て家庭や教育現場がどのような状況にあったか記録・報道して本にまとめており、100年に一度の出来事を後世に伝えることも大事だと思っている。2020年から起きたことと、倉持院長の取り組みを振り返るインタビューを連載で紹介する。 2回目はこちら 「診なくていい」世界が変わった【今年、コロナがインフルエンザ等と同じ5類になってどんなことが
ジャーナリストの山路徹氏(61)が4日までにX(旧ツイッター)を更新。新型コロナウイルスワクチン接種に関する日本医師会の釜萢(かまやち)敏常任理事の発言に、「はっきり言うべき」と、もどかしさを募らせた。 【写真】実兄がコロナワクチン接種後に急逝していた山路徹氏 山路氏は、2日に行われた定例記者会見の内容を伝えた記事を貼り付け、釜萢常任理事が過去のワクチン接種で副反応が強く出た人について今後の接種を慎重に検討してもらいたいと呼びかけたことに言及。「いまになって言うなら、『ワクチン接種にはリスクがともないます。接種する人は慎重に判断して下さい』と、はっきり言うべきですよね」と指摘し、「もっと早く言っていれば、救われた人たちがいたはずです」と悔しさをにじませた。 山路氏は昨年12月22日にツイッターで、63歳の実兄が心筋梗塞により急逝したことを報告。「生前、基礎疾患はあったものの体調に問題があっ
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