2007年8月、東京・銀座で『純愛』という映画が封切られた。主演・総指揮は小林桂子氏(推定43歳)。とくだん実績のない自称「女優」の単館上映作品に、4週間でのべ6,266人の観客が足を運んだ。 その舞台挨拶に姿を現したのが、EXILEのヴォーカル・ATSUSHIだ。 ATSUSHIは『純愛』に主題歌『INORI』を無償提供し、小林氏とともに制作発表の記者会見も行なった。さらに、ファンを集めたイベントで『純愛』の宣伝をするなど、完全な広告塔となっていた。 『純愛』は、興行収益の一部を「NPO法人小林桂子基金」(代表理事・小林桂子氏)に寄付し中国に学校を建設するチャリティー映画とのふれこみ。本来ならATSUSHIの参加は、有名アーティストによるチャリティー活動という美談になるはずだった。EXILEの所属レコード会社・エイベックスや所属事務所・LDHも、当初はこれを容認し、むしろ映画宣伝に協力し