カーテンの隙間から差し込む朝の光が、零れ落ちた太陽の滴みたいにキラキラと私の頬に降り注ぐ。 ―あ、もう朝。 私は思いっきり両手をあげて伸びをして、勢いつけてベッドを飛び降りた。着地成功!鏡を覗くと寝癖だらけのネボケ顔。こんなのセンパイに見られたら大変。くしゃくしゃと手櫛で髪を梳いて、カーテンを思い切り開く。えい! 見慣れた風景を包む柔らかな日差しと、無邪気にさえずる小鳥達。そうだ。今日から3月、心躍る季節の始まり。私は弾む心を落ち着かせながら、窓を全開にして春の風を部屋に誘い込む。 ー3月。今日はセンパイの卒業式。 新鮮な空気を胸一杯に吸い込んだ刹那、不意に涙がこぼれた。 ―やだ。なんで… 油断した。奴らの襲撃。 無数の弾が見えない敵となって襲い来る。叩きつけるように窓を閉じると、私は滴る体液には構いもせずに、一目散に部屋の奥の獲物を取りに戻った。 箱から無造作に取り出したそれを、私は顔に