カップリング反応(カップリングはんのう、英: coupling reaction)とは、2つの化学物質を選択的に結合させる反応のこと。特に、それぞれの物質が比較的大きな構造(ユニット)を持っているときに用いられることが多い。天然物の全合成などで多用される。 結合する2つのユニットの構造が等しい場合はホモカップリング、異なる場合はクロス(交差)カップリング(またはヘテロカップリング)と言う。一般式としては以下のように表される: ホモカップリング: クロスカップリング: カップリング反応として様々な方法が開発されている[1]。近年は特に触媒量の遷移金属化合物の存在下で、有機金属化合物あるいは不飽和炭化水素化合物が有機ハロゲン化合物と縮合するカップリング反応がいろいろ知られてきている[1]。従来の有機反応では実現できなかった、二重結合や三重結合を有する炭素同士の結合が実現できた点が画期的である、