子供の頃から空手を習っていた私は、勉強よりも遊びや運動で体を動かすことが大好きでした。空手は社会人になってからも続け、地元の空手道場で子供たちに指導も行っていました。 その後、紆余曲折を経て看護師になった私は、夜勤などで不規則な勤務形態になったことから、空手道場にも通えなくなってしまいます。人の生命を預かる激務をこなし、ヘトヘトに疲れ果てる毎日。仕事以外で体を動かすことはほとんどなくなりました。 そんなとき、しばらく顔を合わせていなかった友人と会う機会がありました。ひさしぶりに会った友人は、見違えるほどゴツい体に変貌していたのです。 なんだか知らないが、なんかゴツくてカッコいいじゃねえか! ……そんな素振りも見せず、私は「何か、太ったんじゃね?」と友人に言いました。 すると、体も大きくなり、精神的にも自信たっぷりな友人は、余裕の微笑みを浮かべながらこう答えたのです。「俺、今、週4でジムに通
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