『愛のむきだし』をはじめ、鮮烈なヒロイン像で熱狂的な支持を集めてきた園子温監督が3年ぶりのエッセイ集『獣でなぜ悪い』(文藝春秋)を上梓した。吉高由里子や満島ひかりらとともに現場でもがいた苦闘の日々や現代日本の閉塞と向き合った、女性論にして自由論だ。監督を務めるハリウッド進出作『プリズナーズ・オブ・ゴーストランド/Prisoners of the Ghostland(原題)』の製作発表もされた現在の思いを語った、野性味あふれる特別インタビュー。 女性の商品化に異議申し立てをしたい 『獣でなぜ悪い』(園子温 著) ――園監督はこれまで数々の作品において、観客の度肝を抜くような新鮮なヒロイン像を打ち出してこられました。女性の人物造形の豊かさ・奥深さは、園子温映画における重要な要素ですが、今回なぜ女性をテーマに本を書いたのでしょうか。 園 これまでは自分の来歴や映画について書いたエッセイが多かった
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