サラリーマンの小遣いがバブル後の最低水準に――。新生銀行系の消費者金融会社「新生フィナンシャル」が今年春に調べたところ、小遣いの平均額は月額3万6500円で、昨年より4100円減った。その分、昼食費や飲み代を削ってしのいでいるようだ。 減るのは4年連続。7年ぶりに4万円を下回り、29年前(1982年)以来の低水準に落ち込んだ。これまでの最高額だったバブル期(90年)の7万6千円の半分に満たない。 仕事帰りの外食の回数は月2.9回で前年と同じだったが、1回の飲み代は3540円と昨年より650円減った。昼食代も昨年より10円減り、490円に。自宅から弁当を持参する人も増えている。「景気回復の実感に乏しく、将来不安も根強いため、財布のひもを緩められないのではないか」と新生はみている。