毎日の2〜3杯のコーヒー摂取は、心疾患や危険な心拍リズム(不整脈)のリスク低下だけでなく、長生きとも関連することが、3件の研究から明らかにされた。この傾向は、心血管疾患の有無にかかわりなく認められたという。アルフレッド病院およびベーカー心臓・糖尿病研究所(オーストラリア)のPeter Kistler氏らによるこの研究結果は、米国心臓病学会年次学術集会(ACC.22、4月2〜4日、米ワシントン/オンライン開催)で報告される予定。 1件目の研究は、UKバイオバンクのデータを用いて、心疾患の既往のない38万2,535人の男女を10年間追跡し、コーヒー摂取と心疾患や脳卒中発症との関連を検討したもの。対象者の平均年齢は57歳で、その半数が女性だった。毎日のコーヒー摂取量については質問票の回答を基に、0杯、1杯未満、1杯、2〜3杯、4〜5杯、5杯超の6群に分類された。その結果、コーヒー摂取のベネフィッ