三田紀房の投資マンガ『インベスターZ』を題材に、経済コラムニストで元日経新聞編集委員の高井宏章が経済の仕組みをイチから紐解く連載コラム「インベスターZで学ぶ経済教室」。第46回は、エース級の人材がなぜか組織の足を引っ張ってしまう「負のメカニズム」を解説する。 「最悪の投資先は…」 主人公・財前孝史は、閉店に追い込まれた近所のカメラ屋の店主と、ジャパネットたかたを急成長させた高田明氏の違いを考察する。成功と失敗の分かれ目はちょっとした発想の違いであり、その根底には経営者の理念や信念があると気づく。 カメラ自体や写真を売ることではなく、顧客の満足を追求する。ここまでは多くの人がたどり着ける気づきだろう。ジャパネットたかたが躍進できたのは、この気づきを土台に、高田氏の独特の語りによる「ショッピングのコンテンツ化」という独自の路線を築き上げたからだ。 今風にいえば、ただ日用品や電化製品を買うだけの

