カテゴリー: 自動車・製造業 連載: 野村総合研究所 - 自動車ビジネス新潮流 公開日 2024.07.10 本記事を元にした解説動画をYouTubeにて公開しています。併せてご覧ください。 6月7日に、スズキがタイから2025年までに生産撤退すると発表した。スズキがタイでの事業から撤退の噂を否定する発表をしてから、わずか2週間後のタイミングであった。足元のタイの国内市場の減速、EV奨励策を後ろ盾に攻勢を強める中国系OEM、頓挫したエコカーの輸出事業等さまざまな要因が挙げられる。本稿では、スズキのタイからの生産撤退の背景及びそれがもつ意味について取りまとめる。 スズキのタイ進出の経緯とその顛末 スズキがタイに進出したのは2012年であり、タイ政府が低燃費の小型乗用車を推奨するエコカープロジェクトへの申請が進出の契機となった。同社は200億円を投資して、ラヨーン県に約10万台の生産能力の工場

