ビールの歴史 農閑期になると農民は ピラミッドづくりにかり出され、 農民にとってそこは 各地の人との交流の場だった。 1年のうち農業ができない約4カ月の間、農民を集めてピラミッドづくりに従事させたというから、いわば公共事業、失業対策であったともいえる。出稼ぎに出かける農民にとって、各地の人との交流や技術を学ぶ場でもあった。 エジプト文明はナイル川に沿って発展しました。メソポタミア文明のチグリス・ユーフラテス川や、黄河文明の黄河、インダス文明のインダス川も同様です。 ナイル川は、1年のうち7月から10月までの約4か月間、決まって氾濫します。この間は農地も水に浸かって農業ができない。そこでその時期に、農民を集めてピラミッドをつくっていたわけです。 いわば公共事業であり、失業対策なんですね。 しかも、一家の父親がピラミッドづくりで出稼ぎに行ったら、その報酬は残った家族に行くというしくみでした。