「12月は給料の振込額がいつもより多くて、うれしいなあ」……そんなサラリーマンも多いのではないでしょうか。会社が年末調整をしてくれるおかげですが、私は、これこそが日本のサラリーマンのお金に対する無知を助長する危険なシステムだと考えています。 2000万円以上の給与を得ているサラリーマンや個人事業主は、基本的に自分で確定申告を行い、税金を納めています。それ以外のサラリーマンの場合、雇用主が給与から所得税の源泉徴収を行い、さらに扶養控除や生命保険料控除なども含めて年末調整を行ってくれるので、自分で確定申告を行う必要はありません。 この便利な源泉徴収と年末調整の組み合わせは、日本のサラリーマンの手間を省いてくれる一方で、サラリーマンからお金の知識を得る機会も省いています。彼らのファイナンシャルリテラシーが恐ろしく低い要因になっているのです。 日本人の金融リテラシーは先進国で最低レベル 日本人のフ