理数系ネタ、パソコン、フランス語の話が中心。 量子テレポーテーションや超弦理論の理解を目指して勉強を続けています! パラレルワールドを数式で理解しよう。 今日の記事はパラレルワールドとはどんな世界なのか、簡単な数式を使って理解してみようというもの。理論物理学の最前線に迫ってみる試みだ。 「虚数は私たちの世界観を変えてしまった。」という記事で、虚数があることを認めると「不可思議な現実」を私たち受け入れなければいけないことになり、パラレルワールドもそのひとつであることを紹介した。 インフレーション宇宙論や超ひも理論では「多宇宙(英語でマルチバース)」の存在が予想されているが、今日紹介するのはこのような多宇宙ではなく、私たちのごく身近にあるパラレルワールド(並行世界)のことだ。それはこのようなイメージかもしれない。 「時間旅行はできるようなのです。」という記事では1990年代に光速よりも速く運動
「物質は、波であり、粒子である」 これを、もっとも分かりやすく示してくれる実験が「2重スリット実験」である。 ●実験概要 まずは、図をみてほしい。 電子銃の前にはボードが置かれ、 そのボードには、「2つのスリット(隙間)」を開けられている。 そして、ボードの奥には、スクリーンが配置されている。 スクリーンは、カメラのフィルムのように感光する性質を持っており、 電子が当たると、その場所に白い跡を残す。 つまり、スクリーンには、電子が当たった場所が映し出される。 これが、2重スリット実験の概要である。 ようするに、2重スリット実験を、一言で言うと、 「2つ穴が開いた板に向かって、電子を飛ばしたとき、 その奥のスクリーンに何が映りますか?」 ということである。 ●実験開始 さて、2重スリット実験は、電子銃から電子を飛ばして、 スクリーンに映ったものを見るだけという簡単お手軽な実験なのだが、 電子
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