ムラカミ家は子だくさんだ。 末っ子の恭一は最近一発当てて悠々自適、拓司は不思議ちゃんで、 幸太郎はちょっと強盗したりするけど、現在は一家の稼ぎ頭だ。孝好は素直だが、 日出男はいきがっている。王太郎は人前に現れず、過激な妄想を繰り広げている。 彼らは「お父さんに似てるね」と言われる時と「そうかなあ」と首をかしげられる時が あるんだけど、長男の善生は「お父さんに似てるねー」としみじみ頷かれてしまう。 なんかそんなことを思った読書。本のあらすじじゃないですよ、春樹チルドレンの話。 似てましたねえ。村上春樹に。 「村上春樹」って、もう人間というより一つのスタイルとして確立されてしまってるよね。 これだけ、しかも男性作家に影響を与える村上春樹ってすごい、と、 また彼の作品を読みまくりたい衝動にかられてます。 「象の消滅」はもうすぐ読みますけど。 主人公の山崎、昔の彼女の由希子から19年ぶりに電話が入
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