乾が戦術、柴崎が戦術、吉田が戦術……。日本ならそれでチームとして成立しそうだ(写真:ロイター/アフロ) マッチレビューではなく大きな視点でのW杯レポートの17回目。大会18日目の2試合で見えたのは、日本の史上ベストマッチとメキシコの手詰まり感……。ならば、日本は戦術をあえて定めない手もありか? ベルギー対日本(3-2)は日本の大健闘という以上に、サッカーとして面白かった。 両チームのファンはもちろん、中立のファンもしびれるような魅力的な試合だった。“まあベルギーの楽勝だろう”と遠い目で眺めていた者はテレビの前で正座し刮目したに違いない。 世界に日本ファンが誕生した夜今後、W杯で日本と言えばこの試合が思い出されるのだろうし、ポーランド戦で失った分をはるかにしのぐ日本ファンが今夜世界に誕生したのだろう。もう20年近くスペイン在住なので観戦数が乏しくて恐縮だが、セネガル相手の最強試合を超え、この