インターネット上のあるところで、法科大学院における尋問技術に関する教育が話題になっているのを見かけました。 最近の法科大学院や司法研修所で、尋問技術について、何がどのように教えられているか、実務に追われるしがない弁護士である私にはよくわかりませんが、少なくとも、法科大学院で、そこまで手を出すのは無理であり、せいぜい問題意識を持つ程度のごく簡単な教育にとどめておくのが無難でしょう。 法科大学院で学んだ後、1回目の受験で司法試験に合格するということになると、勉強できる期間は約3年間です。3年間に、初学者が法律に慣れ、基本六法及び選択科目になっている法律について合格レベルに達するということになると、法解釈について学ぶだけで相当な負担になるでしょう。問われたことを答案上に反映できるだけの論述能力も涵養する必要があり、遠い昔の私自身の経験(大学1年生から勉強を始め大学4年生の10月に合格)に照らして