サウナタウン、錦糸町。駅周辺に4軒の施設がひしめきあうこの歓楽街はサウナーにはよく知られた東の聖地である。 錦糸公園で遊ぶ親子連れを横目に、ショッピングモールオリナスを通過し、北上すること数分。スカイツリーが少しずつ近くなってきた頃、目に入ってくる小さな看板。
そもそも、“beatmania IIDX行脚”とは何なのか。文字通り、『beatmania IIDX』を求めて日本全国、はたまた海外のゲームセンターを巡る行為のことだ。わかりやすく言えば全国スタンプラリーみたいなもので、タイプは3つに分類される。 エリア行脚:都道府県と海外の『beatmania IIDX』をどれだけ制覇できるかを競う 店舗行脚:国内・海外の『beatmania IIDX』のあるゲームセンターをどれだけ回れるかを競う 筐体行脚:どれだけ筐体を制覇できるかを競う 2021年4月1日現在の主戦場は、2020年10月から稼働中の『beatmania IIDX 28 BISTROVER』。行脚王を目指す猛者たちによるデットヒートがくり広げられている。 なぜ、行脚王は過酷なのか。理由のひとつは、作品が切り替わるごとに記録がリセットされてしまうこと。モチベーション維持がたいへんなことが
「空耳アワー」は、テレビ朝日系バラエティ番組「タモリ倶楽部」内で29年にわたって放送されている名物コーナー。外国語で歌われている曲なのに日本語のように聞こえる“空耳”ネタを視聴者から募集し、採用された投稿者には司会のタモリから手ぬぐい、耳掻き、Tシャツ、ジャンパーといった賞品が贈呈される。そんな「空耳アワー」を徹底的に研究し、膨大なデータをまとめた同人誌「空耳アワー辞典」を制作している、空耳アワー研究所というサークルがある。 一般的な音楽ファンとは異ったアプローチで音楽を味わっている人々に話を聞き、これまであまり目を向けられていなかった多様な楽しみ方を探る本連載。第2回はこの空耳アワー研究所の所長・川原田剛氏に取材を行い、空耳とともに生きたその半生や、2019年に亡くなった有名な空耳投稿者・高橋力氏との思い出など、さまざまなことを語ってもらった。 取材・文 / 橋本尚平 写真提供 / 川原
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