熾烈なグローバル競争を戦う民間企業は、やはり正しい結論を出す。ファンの方には申し訳ないが、ホンダ、ブリヂストン、トヨタ自動車のF1からの撤退の話である。「友愛」ばかりを語り何をしたいのか、イマイチよく分からない民主党政権も、たまには正しい判断を下す。国策スーパーコンピュータの事実上の凍結の話である。 行政刷新会議の事業仕分けチームが11月13日に、文部科学省が推進する次世代スーパーコンピュータ事業を「限りなく予算計上見送りに近い縮減」としたそうだ。事実上の死刑宣告で、国策スパコンにとっては、まさに“13日の金曜日の悪夢”となった。それに対して批判する意見が多いようだが、私はそうは思わない。以前「スパコンの黄昏」で書いたように、国策スパコン・プロジェクトなど時代遅れと思っているからだ。 スパコンの黄昏では、こんなことを書いた。「今のIT産業の状況を考えると、そもそも国策プロジェクトという発想
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