頭痛がするのでWeb検索で調べてみると、脳腫瘍の症状に当てはまる部分がある。さらに調べていく内に脳腫瘍で間違いないように思えてきた。そんな体験が思い当たる人は「サイバーコンドリア(cyberchondria)」も疑うべきである。われわれの生活へのWeb検索の浸透と共に増加するサイバーコンドリアの問題について、米Microsoft Research (MSR)がユーザーの現状をまとめた報告書を公開した。 サイバーコンドリアは、hypochondria (心気症)にサイバーを組み合わせた造語である。2000年頃に登場した。体の調子が少しでも悪くなったら、すぐにインターネットで該当する症状を検索して自己診断するふるまいを表す。MSRは515人を対象に、サイバーコンドリアの実態を調べるサーベイ調査を実施、その結果を「Cyberchondria: Studies of the Escalation