舞台に明け暮れる大学生活を送っていた僕が、社会人になったのは2004年のこと。僕はとある採用のコンサルティング会社に入社した。求人広告を販売しながら、さながらその企業の人事部の一員として採用計画や採用フローを設計したり、その一部を支援するというのが僕の社会人としてのはじめての仕事だった。 その会社はとても小さく、色々と苦労はあったが、人と組織をうまくマッチングする仕事には面白みがあった。特に、一般に知られていない会社、仕事の魅力を引き出し、求職者に伝えていくという活動は楽しかった。しかし中にはクライアントとのやりとりの中で情報を装飾したり、あるいは、あえて分かりにくくしたりすることがあった。そうせざるを得なかったのは自分の力不足であり自分を責めるとともに、そういう虚像を作る仕事をしている自分に違和感を積もらせていた。はじめは仕事だからある程度は仕方がない、と言い聞かせていたが、ある決定的な

