古くは和歌の本歌取り・歌舞伎から同人誌・初音ミクまで、 映画・演劇・文学・ゲームとジャンルを問わず、日本文化の華であった二次創作。 近年、その多くは原作者の許可に基づいて作られて来ましたが、 権利者がはっきりしない場合や正面から許可がとりにくい場合など、 「グレー」領域での二次創作が大きな存在感を占めて来たことも、 また事実です。 著作権切れ(パブリック・ドメイン)の作品(※注)も、創作の大きな源泉でした。 (※注)たとえば2013年からは、遂に吉川英治(「宮本武蔵」「三国志」)、 柳田国男、室生犀星がパブリックドメイン化します。 他方、深刻化する海賊版対策を背景に、 国際的に著作権の強化をめぐる論争が激しさを増しています。 日本でも、TPP(環太平洋経済連携協定)で米国が要求中とされる 「保護期間の大幅延長」「非親告罪化」「法定賠償金」など、 二次創作に影響を与えかねない法改正が取り沙汰