先日、IPAの未踏ソフトのOB会のESPer 2007で「私的所有の生物学的起源-presentationとrepresentationの融合-」というタイトルで講演をしてきました。 あまりちゃんと伝わらなかったかなという気もするので、少し書いてみようと思います。 このムービーにあるとおり、私的所有というのは生物学的起源をもっています。そしてはからずも近代というシステムは私的所有の問題を本質的にはらんでいるのです。自他の区別可能であることによって、近代国家、近代個人、近代法人などを作り出されてきました。 情報の所有権の問題も、その生物学的起源から考えると決してアプリオリなものではありません。情報の所有権が発明されたものである以上、環境と身体のインタラクションの設計の仕方によっては、また違う身体性を獲得することも可能なはずです。 ストレージのチープ革命は、あらゆる人間の行動を情報として保存