厚生労働省のエイズ動向委員会は18日、08年の1年間に新たに報告されたエイズウイルス(HIV)の感染者数(速報値)が、前年より65人増えて過去最多の1113人だったと発表した。新たに発症が確認されたエイズ患者も432人で過去最多だった。 厚労省によると、HIV感染者の男女別は、男性1049人、女性64人。感染経路は、同性間の性的接触が約7割の772件、異性間の性的接触が約2割の219件。年齢別では特に20〜30代が多いが、40代以上も前年より増えた。 同委員会は「年齢分布が広がる傾向にある。早期発見は早期治療につながるので、検査や相談の機会を積極的に利用してほしい」としている。