【北京=坂尻顕吾】中国衛生省は27日、乳幼児を中心に手足や口に発疹がでる手足口(てあしくち)病が今年1月から全国で流行し、これまでに約4万1800人が感染、18人が死亡、94人が重症と発表した。感染者の約94%が5歳以下で、チベット自治区をのぞく全国に感染が広がっているという。 同省によると、手足口病は夏季に流行する感染症で世界中に症例がある。胃腸かぜウイルスの一種が原因で、発疹のほか高熱や呼吸困難などを伴うことがあるという。現在中国では衛生環境の悪い農村地域で感染が急速に広がっており、5月から7月にかけて被害は最も深刻になると予測している。