地元以外ではほとんど知られていなかった尼崎市内の小さな神社が、一部の女性たちの間で「全国区」の人気になっている。漫画「落第忍者乱太郎」のキャラクター「七松(なな・まつ)小平太(こ・へい・た)」の名前の由来になった尼崎市七松町にある七松八幡神社だ。作者の尼子騒兵衛(あま・こ・そう・べえ)さんは尼崎市出身。立花、富松、潮江など、登場人物には尼崎の地名にちなんだ名前がつけられており、ゆかりの場所を訪ねる「聖地巡り」をするファンもいる。(山下龍一) 「落第忍者乱太郎」は86年、朝日小学生新聞で連載が始まった。忍術学園で忍者修行をする1年生の乱太郎が主人公。93年にはNHKが「忍たま乱太郎」としてアニメ化した。七松小平太は人間離れした体力を持つ陽気な体育委員長というキャラクターで、なかなかのイケメンという役回りだ。 同市七松町3丁目の七松八幡神社宮司の宮本聖士さん(56)によると、昨年夏ごろ