倒れた大イチョウの根元をむしろで包み、保湿する作業を見守る神職ら=11日午前11時49分、神奈川県鎌倉市雪ノ下2丁目大イチョウ倒壊の現場を訪れた松沢成文神奈川県知事(手前)と吉田茂穂宮司(左)=11日午後5時6分、神奈川県鎌倉市雪ノ下2丁目 樹齢800年以上とされるご神木の大イチョウが倒壊した鶴岡八幡宮(神奈川県鎌倉市)で、吉田茂穂宮司は11日、倒れた木の根元部分を生かし、再生に取り組みたい考えを明らかにした。12日にも作業を始めるという。一方、専門家は「回復は不可能」と厳しい見方で、「再生」が実現するかははっきりしない。 大イチョウは根こそぎ倒れた形で、樹高約30メートルのうち、高い部分の幹は何カ所かにわたって折れている。 吉田宮司によると、このうち根元部分から数メートルのところで胴切りし、根元側をこれまで立っていた場所のすぐ近くに植え直し、「根が出てくるのを願う」という。 八幡